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学んだことを治療に生かせたとき、歯科医師としてやりがいを覚えます
歯科医療は幅広く進化し続けるものです。勉強して自分の引き出しを広げることが欠かせない一方、学んだ知識や技術がすぐに役立つとは限りません。それでも学んでおけば治療に役立つ機会が訪れ、患者さまの歯を守ることにつなげられることが多々あります。それが、歯科医師として精進を続けていて良かったと思う瞬間です。
歯科医院を遊び場として育ち、歯科医師になることを自然と意識
生まれたときから先代院長である父が当院を営んでいたため、歯科医療を身近に感じて育ちました。歯科医院が遊び場で、プラモデルを作ったりして過ごしたものです。また、父と出かけると街で患者さまに会ってあいさつしていただくことがあり、歯科医師とは人助けができる職業なのだなと感じていました。
そのため、自然な流れで歯科医師という職業を意識し、父の跡を継ごうと心に決めました。実際に歯科医師として診療にあたるようになった今、どう治療するのがいいかを考えることに仕事の手応えを感じています。その上、患者さまから感謝を伝えていただけることもあり、いっそう励みとなっています。
同じ歯、同じ症状でも、良い治療は患者さまごとに違います
歯科医師がいいと思う治療を患者さまに押しつけるのは、エゴだと考えています。同じ位置の歯、同じ進行度合いの虫歯であっても、患者さまによって「良い治療」は異なることでしょう。
例えば、神経を残せるかぎりぎりの状態という場合、もう痛みが出ないように神経を取ってほしいという方がいらっしゃいます。一方、もし再発すれば痛みがあるとしても、歯を長く残すために神経を温存したいという方もおいでです。私は患者さまとのカウンセリングの中からご意向をくみ取り、その方に合った治療をご提案するようにしています。
ただし、患者さまのご希望があまりにも医学的におすすめできない内容であった場合、安易にお引き受けせずに理由をお話しするのも、歯科医師の務めだと考えています。
お勤めの方や、0歳から90歳代までの地域の方など、幅広くご来院
当院は、幅広い患者さまに支持していただいてここまでやってきました。昼間は近隣にお住まいの方が多くいらっしゃり、0歳から90歳代までの方がお見えになります。夕方以降はお勤め帰りの方が多くなる傾向です。どの世代の方のニーズにも応えられるよう、幅広い分野で診療しています。
患者さまからのニーズに応え、平日は20時半までの診療体制
先代院長の頃から、お勤め帰りの方が受診しやすいように当院は平日20時半までの診療体制としてきました。私が受け継いでからも、夜の診療は患者さまからのニーズが大きいことを実感しており、これからも続けていこうと考えています。
「あそこに行けば何とかしてくれる」という歯科医院でありたい
当院は地域に根ざした歯科医院として、歯科医療で地域貢献していきたいと考えています。平日夜に診療するのもその一環ですが、ほかにも急患の患者さまを受け入れることをポリシーとしています。お口元にけがをして駆け込んでくる方もよくいらっしゃいます。基本的にお断りはいたしません。
皆さまにとって「あそこに行けば何とかしてくれる」と頼りにできる歯科医院でありたいと思います。
待ち時間を短縮し、より良い治療を追求するのが今後の目標です
現在、当院では私が一人ひとりの患者さまにしっかりと対応し、急患の患者さまも診ようとするあまり、予約の方の待ち時間が延びてしまうことがあります。それは申し訳なく思っておりますし、私がもっと時間を使えれば患者さまのためにより多くのことをして差し上げられるはずです。そのため、今後はスタッフを含めて医院の体制作りを強化し、待ち時間を短縮していこうと努めています。
また、より緻密な治療をするための医療機器を導入することも検討中です。